見逃さないで！早期発見が重要な歯科疾患

ロイヤルデンタルクリニックです。

歯科疾患は、初期の段階では症状がほとんど現れないことが多いため、見過ごされがちです。しかし、早期発見と治療が行われることで、深刻な問題を未然に防ぎ、口腔内の健康を保つことができます。この記事では、早期発見が特に重要な歯科疾患について解説します。

1. 虫歯（う蝕）

虫歯は、歯のエナメル質が細菌によって破壊される疾患です。

・初期症状：
初期の虫歯は白斑と呼ばれる白い斑点として現れます。この段階では痛みや不快感はほとんどありません。

・早期発見のメリット：
早期に発見されると、フッ素塗布や適切な歯磨き指導で進行を止めることができます。進行が進むと、充填治療や根管治療が必要となるため、早期発見が重要です。

2. 歯周病

歯周病は、歯を支える組織（歯茎や骨）が細菌感染によって破壊される疾患です。

・初期症状：
歯茎の腫れ、出血、口臭が初期の症状です。痛みはあまり感じません。

・早期発見のメリット：
早期に発見されると、スケーリングやルートプレーニングなどの歯周基本治療で進行を止めることができます。重症化すると、歯の喪失や全身の健康に悪影響を及ぼすため、早期発見が重要です。

3. 口腔がん

口腔がんは、口腔内の粘膜や舌に発生する悪性腫瘍です。

・初期症状：
口内のしこり、潰瘍、色の変わった斑点などが見られます。これらの症状は痛みを伴わないことが多いです。

・早期発見のメリット：
早期に発見されると、外科的切除や放射線治療で治癒する可能性が高まります。進行が進むと、治療が困難になり、生命に危険が及ぶため、早期発見が非常に重要です。

4. 歯の摩耗

歯の摩耗は、歯の表面がすり減ることによって発生する疾患です。

・初期症状：
歯の先端が平らになる、歯のエッジが鋭くなるなどの変化が見られます。初期段階では痛みや不快感は少ないです。

・早期発見のメリット：
早期に発見されると、原因を特定して対策を講じることができます。例えば、歯ぎしりが原因の場合はマウスピースを使用することで進行を止めることができます。進行が進むと、歯の修復が必要になるため、早期発見が重要です。

5. 知覚過敏

知覚過敏は、歯のエナメル質が薄くなったり、歯茎が下がったりすることによって発生します。

・初期症状：
冷たい飲み物や甘い食べ物を摂取した際に歯がしみる症状が見られます。

・早期発見のメリット：
早期に発見されると、専用の歯磨き粉やフッ素塗布などで症状を緩和することができます。進行が進むと、歯の神経に影響を及ぼし、さらに複雑な治療が必要となるため、早期発見が重要です。

【まとめ】

歯科疾患は、初期段階では症状が少なく、見過ごされがちですが、早期発見が非常に重要です。虫歯、歯周病、口腔がん、歯の摩耗、知覚過敏など、さまざまな歯科疾患は早期に発見し治療することで、深刻な問題を未然に防ぐことができます。定期的な歯科検診を受け、口腔内の健康を保つことが大切です。