2023.02.10
歯周病の概要
ロイヤルデンタルクリニックです。
本日は「歯周病」についてお話しします。
『歯周病とは何か』
歯茎や骨などに影響が及ぶ炎症性疾患であり、歯と歯肉の間で殖えた菌に感染することによって起きます。30歳以上の日本人のうち、およそ8割は歯周病になっていると見られていますし、それより若い世代でもかかっている人は多いです。
『歯周病の進行の仕方』
歯周病が悪化していくと、歯周ポケットが通常よりも深くなっていきます。するとそこにプラーク(歯垢)に含まれる強い毒性を有する菌が入り込み、歯周組織が壊されていくことになります。ですから早めに、歯周ポケット内のプラーク(歯石を含む)を除去することが大事です。
『歯周ポケット内の歯石を取るには?』
家庭で行う通常の歯磨きでは歯周ポケット内の歯石を取ることはできません。ですから、定期的に歯医者に行って、歯周病のチェックと、歯周ポケットの深さの測定をしてもらうことを推奨します。
ちなみに歯周ポケットの深さが4ミリ以上になると問題が発生しやすくなります(もちろん4ミリ未満であってもクリーニングなどは必要です)。
『歯周病を治さないとどうなる?』
歯周病を放置していると、歯茎の縁が赤くなったり腫れたりします。さらに状態が悪くなると、歯根や骨にまで悪い影響が及び、歯茎から膿が滲み出たり、歯が揺れたりします。そして最終的に歯が抜け落ちてしまう可能性さえあります。
『「歯周病が全身に影響を与える」とは本当か』
「歯周病菌自体」や「菌が放出する毒素」が肺に侵入したり、心臓に回ったりすることにより、全身疾患を招くケースがあります。ですから「歯周病とはいっても、歯や歯茎の状態が悪くなるだけ」などと油断してしまうのは厳禁です。
【おわりに】
歯周病にかかっている人はとてもたくさんいますし、放っておけば歯を失ったり、全身疾患が発生したりする恐れがあります。ですからたびたび歯医者に行って定期検診を受けて、歯と歯茎を守りましょう。
歯科領域においては「何かあってから対処すればいい」ではなく、「何も起きないように(定期検診で)歯と口を守る」という発想を持つことが大事です。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
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