2024.06.14
口腔がんを防ぐために知っておきたい歯周病の知識
ロイヤルデンタルクリニックです。
1. 歯周病とは?
歯周病は、歯垢(プラーク)中の細菌が原因で歯茎に炎症を引き起こし、進行すると歯槽骨が破壊される病気です。
初期段階では歯肉炎と呼ばれ、歯茎の腫れや出血が見られます。進行すると歯周炎となり、歯がぐらついたり、最悪の場合は抜け落ちてしまいます。
2. 口腔がんとは?
口腔がんは、口腔内の粘膜に発生する悪性腫瘍で、舌、頬、唇、歯茎などに発生します。
初期症状としては、口内のしこりや潰瘍、出血などがありますが、痛みがないために見逃されがちです。進行すると、治療が困難になり、生命に関わることもあります。
3. 歯周病と口腔がんの関連性
近年の研究では、歯周病が口腔がんのリスクを高める可能性があることが示されています。具体的には、以下のようなメカニズムが考えられます。
・慢性的な炎症
炎症が持続することで、細胞のDNAが損傷し、がんの発生リスクが高まります。
・免疫機能の低下
これにより、がん細胞が増殖しやすくなります。
・発がん性物質の生成
特に、ポルフィロモナス・ジンジバリスなどの歯周病菌が関与しているとされています。
4. 歯周病予防が口腔がん予防につながる
歯周病を予防することは、口腔がんのリスクを低減するためにも重要です。以下の予防法を実践し、健康な口腔環境を維持しましょう。
・定期的な歯科検診
歯科医師によるプロフェッショナルケアを受けることで、歯周病の進行を防ぐことができます。
・正しい歯磨き習慣
歯と歯茎の境目を丁寧に磨くことが重要です。
・フロスや歯間ブラシの使用
・バランスの取れた食生活
また、砂糖の摂取を控え、口腔内の細菌の増殖を抑えることも重要です。
・禁煙と節酒
禁煙と節酒を心がけ、口腔内の健康を保ちましょう。
まとめ
歯周病と口腔がんには密接な関係があり、歯周病の予防は口腔がんのリスクを低減するためにも重要です。
定期的な歯科検診と正しい口腔ケアを行い、健康な口腔環境を維持することで、これらのリスクを減らすことができます。
自分自身の口腔健康を守るために、日々のケアを怠らずに行いましょう。